当たり前だが築年数が経つほど、家賃は安くなる傾向にある。安さを重視するならやはり古い物件が選択肢に。たとえば、建って一年未満の物件と、築30年~34年経った物件だと、2万円以上違うことも。(図1)フトコロ事情が切実な場合、古めの物件を狙うのがやっぱりおすすめ。
一方、築年数がそこまで古すぎない場合、築浅物件との家賃の差は数千円に収まることも。「新築はとにかく高い」と思いがちだけど、月に数千円の上乗せで新しくてキレイなお部屋に住めるなら、おトク感ありかも?
またリフォーム有り、無しの場合を比較すると、さほど家賃が変わらない。これは、古くても入居者を確保するため、リフォーム費用は家賃に上乗せされない、ということだ。「安いのに、キレイ」。-古い物件を探すなら、リフォーム済がオトク、というわけだ。
新築・築浅物件と、リフォーム済物件の敷金・礼金を比較してみよう。敷金・礼金を見ると、新築・築浅物件、リフォーム済物件ともに、1カ月がスタンダード。新築・築浅物件も意外に初期費用が高すぎないのだ。しかしその割合でみると、やはりリフォーム物件のほうが多い。古めの物件もある分、リフォーム済のほうがオトクなケースが多い、というわけだ。
新築
新築の魅力は、室内のキレイさはもちろん、最新設備が充実していること。例えばシングル向け物件なら、来客を画面で確認できるテレビモニター付きのインターホンが付いていたり、バス・トイレ別になっていたりという部屋も多い。ファミリー向けなら、システムキッチン、浴室乾燥機、ウオークインクローゼットなど分譲マンション並みの設備が充実している。なかにはオール電化や太陽光発電などエコな物件も登場。ネット専用回線、ケーブルテレビ、光ファイバーなどが用意されている場合も。
リフォーム済
一言で「リフォーム済」といっても内容はさまざま。最も多いのは、壁紙を新しくしたり、畳をフローリングに替えたりする内装の張り替え。外観は古くても室内は新築並みにキレイなので、ぜひ選択肢に入れたい。また、築年数が古いほど不安な、水まわりの設備を一新している物件もある。古いお風呂をまるごとユニットバスに変えたり、追い焚き機能付きのお風呂にしたり、温水洗浄便座付きのトイレにしたり、新しいシステムキッチンに交換されていたり。数は多くはないが見つければ注目しよう。
ただし建物の構造自体は変えられないから注意。気になる「耐震性」に関しては1981年に施行された新耐震設計の基準かどうかを確認しよう。