年収400万円未満の人はどのような住宅を購入しているのでしょうか?
ローンの状況や頭金について紹介します。
新築マンションを購入した人が27.5%で最多という結果に。次に中古マンションが25.3%と続き、年収400万円未満で家を買った人の半数以上が一戸建てよりもマンションを選んでいるのが分かる。さらに、中古マンションを購入している割合は、ほかの年収層と比べると、年収400万円未満の層が最も多いのも特徴。また、一戸建てを購入した人のなかでは、建売住宅が19.0%で最多となっている。次に中古一戸建てが続き、注文住宅は最も少ない。ほかの年収層を見ると、注文住宅の割合は、年収に比例して多くなっており、年収400万円未満の層が最も少ないのも注目。
物件の面積は、60m2未満が最も多く34.4%。次に60m2~80m2未満が31.1%となっている。ほかの年収層と比べると、60m2未満の割合は年収400万円未満が最も高くなっている。一方、80m2~100m2未満は19.0%と2割以下となり、100m2~120m2未満、120m2以上はさらに少数に。ほかの年収層と比べてみても、物件の面積が80m2~100m2未満、100m2~120m2未満、120m2以上の割合は、いずれも年収400万円未満が最も低くなっている。広い部屋を選ぶ人は、年収に比例して多くなっており、年収400万円未満の人はコンパクトな部屋を選ぶケースが多いよう。
物件の価格は3000万円~4000万円未満が最多で35.7%。次に2000万円~3000万円未満が26.8%となっており、2000万円~4000万円未満の物件を購入している人が合わせて6割以上となっている。2000万円未満も15.6%で、ほかの年収層と比べると、年収400万円未満の割合が最も高くなっている。一方、物件の価格が4000万円~5000万円未満は17.8%で、これはほかの年収層と比べると、年収400万円未満の割合が最も低い。さらに5000万円~7000万円未満は3.0%、7000万円以上は1.1%とわずか。購入する物件の価格は、年収と比例して高くなる傾向にある。
なんと0円(頭金なし)が26.0%で最多。年収400万円未満の人は、頭金なしで買える物件を選んでいるケースが多いことが分かる。次に頭金200万円未満が23.4%で、0円~200万円未満を合わせると49.4%と約半数となっている。頭金200万円~500万円未満が18.3%、500万円~800万円未満が11.7%。一方、頭金1000万円~1500円未満は7.7%、1500万円~3000万円未満は6.2%と1000万円以上用意した人もいる。頭金の調達方法としては、親から援助してもらっている人が多く、貯金で調達した人の割合は、ほかの年収層に比べて、年収400万円未満が最も低い。
月々のローン返済額は5万円~10万円未満が65.4%で多数という結果に。家賃並みの返済額を設定している人が多いことが分かる。一方、年収400万円~500万円未満、年収600万円~800万円未満の層でも、月々のローン返済額は5万円~10万円未満が最多。5万円~10万円未満という返済額が多いのは、年収400万円未満の人だけの特徴ではないよう。また、返済額5万円未満が21.7%と2割以上なのも注目。この割合は、ほかの年収層と比べると、年収400万円未満が最も高い。返済額10万円~15万円未満は10.6%で、ほかの年収層と比べると、年収400万円未満が最も低い。
ローンの借入総額は2000万円~3000万円未満が31.1%で最多。次に1000万円~2000万円未満が26.4%となっている。年収400万円未満では、物件の購入価格が低い人も多いため、ローンの借入総額がほかの年収層と比べて低くなっている。さらに、ローンを組んでいない人も20.5%と多く、年収別に比較してみると、400万円未満での割合が最も高くなっている。年収400万円未満の層は、2000万円以下の物件を購入している割合も高く、また親からの援助を受けている人も多いため、ローンを組まずに済んだ人もいると推測できる。
点数は78.3点とおおむね満足している人が多いものの、ほかの年収層と比べると、満足度は最も低いという結果に。年収が最も高い層の満足度が最も高いため、購入価格の高さによるグレード感のアップや物件の面積の広さなどが、満足度に影響している可能性もありそう。それでも、家を買ったことで安心感を得たり、生活やインテリアを楽しむようになった人は多い。無駄遣いをなくし、やりくり上手になったという意見も多く見られた。
頭金なしという人も多いが、毎月、無理のない返済額で購入できる物件を選んでいるのが年収400万円未満の層。中古物件を購入している割合も高く、新築にこだわらずに選択肢を広げれば、年収400万円未満でも住宅が十分購入できることが分かる。親からの援助を受けている人も多いが、父母や祖父母からの贈与にかかる税金が1000万円まで非課税(平成23年12月31日まで)であるため、親からの援助で購入予定の人は今がチャンスかも。
年収400万円以上600万円未満の人はどのような住宅を購入しているのでしょうか?
ローンの状況や頭金について紹介します。
購入した住宅は、新築マンションが30.8%と最多で、次いで建売住宅が25.4%という結果に。また中古マンションは16.5%、中古一戸建ては11.0%で、中古の物件を選ぶ人は3割未満。7割以上の人が新築の物件を選んでいることが分かった。ほかの年収層と比較してみると、中古物件の割合は、年収に反比例して少なくなっているのが分かる。一方、マンション派と一戸建て派で比較すると、一戸建て派のほうがやや多い。年収400万円未満の層では注文住宅を購入した人が9.5%だったが、年収400万円~600万円未満では16.2%へ大きく増えているのも特徴。
物件の面積は、60m2~80m2未満が31.1%と最多。次に80m2~100m2未満の23.5%となっている。年収400万円未満の層と大きく差が出るのは、60m2未満と100~120m2未満の物件。60m2未満は年収400万円未満が34.4%だったが、年収400万円~600万円未満では19.0%と減少し、60m2未満の物件を購入した人は、年収と反比例して低くなる傾向に。また、100m2~120m2未満は年収400万円未満が8.8%だったのに対し、年収400万円~600万円未満では16.0%と大きく増加している。年収400万円以上だと100m2以上の物件も狙いやすくなるよう。
最多価格は、3000万円~4000万円未満で39.6%。次に4000万円~5000万円未満が34.6%で、合わせると、3000万円~5000万円未満の人が7割以上という結果に。ほかの年収層と比較すると、物件価格が3000万円~4000万円未満、4000万円~5000万円未満の割合は、いずれも年収400万円~600万円未満で最も高いのも特徴。また、年収400万円未満では、物件価格が2000万円~3000万円未満の割合が26.8%だったが、年収400万円~600万円万円未満では12.9%へ減少。低価格の物件を購入する割合は、年収が高くなるごとに減っていくのが分かる。
頭金は200万円未満が21.4%、200万円~500万円未満が21.2%という結果に。0円(頭金なし)の人も17.3%いることが判明し、頭金は500万円未満という人が6割近くを占めている。頭金が800万円以上の割合は、年収とともに高くなる傾向にあるが、年収400万円未満の層と年収400万円~600万円未満の差はあまりない。また、頭金を貯めた方法は、親から援助という人が最も多い。さらにほかの年収層と比べて、貯金で貯めた人が多いのも特徴。年収400万円~600万円未満の人は、コツコツと堅実に頭金を貯めた人が多いよう。
毎月の返済額は5万円~10万円未満という人が75.8%で最多。ほかの年収層と比較しても最も高い割合で、家賃並みの金額で返済している人が多いのが分かる。次に10万円~15万円未満の人が14.7%で、この割合は年収に比例して高くなっている。一方、返済額が5万円未満の人は、年収400万円未満の層は21.7%だったのに対し、年収400万円~600万円未満の層は7.9%と大きく減少しているのも特徴。返済額が15万円以上の人は1.6%で、ほかの年収層と比較すると最も低い。頭金の貯め方同様に、着実な金額でコツコツと返済を行う、堅実な姿勢が感じられる。
ローンの借入総額は2000万円~3000万円未満が最多で、半数近くの45.2%を占めている。ほかの年収層と比較しても、年収400万円~600万円未満の層が最も高い割合である。次に借入総額が1000万円~2000万円未満が20.6%、3000万円~4000万円未満が17.8%という結果に。年収400万円未満の層では、借入総額が3000万円~4000万円未満の割合が8.4%だったため、年収400万円~600万円未満になると、大きく増加しているのも特徴。一方、ローンを組んでいない人も8.2%存在しており、親からの援助や貯金によって即金で購入できたよう。
満足度は81.2点で、かなり満足できている人が多いのが分かる。年収400万円未満の層と比べると、一戸建てを購入している比率が高いので、庭ができたことや、隣や上下の部屋への気遣いが不要であることに喜びを感じている声も目立つ。また年収400万円~600万円未満の層は、無理のない返済額を設定している人が多く、家を購入しても、家計が苦しくなることはないよう。不動産という財産ができたことへ満足している声も目立った。
一戸建てを購入している人が多く、物件価格は3000万円~5000万円未満。頭金は貯金で捻出し、毎月の返済額は家賃並み。そんな堅実な住宅購入を行っているのが年収400万円~600万円未満の層と言える。年収400万円未満の層と比較すると、注文住宅や100m2以上の物件を購入する人も増えているため、年収400万円以上になると、住宅選びの選択肢が広がるのが分かる。住宅を購入したことで、ガーデニングなど生活を楽しめるようになった人も多い。
年収600万円以上800万円未満の人はどのような住宅を購入しているのでしょうか?
ローンの状況や頭金について紹介します。
購入した住宅は、新築マンションが最多で33.3%という結果に。次に建売住宅が29.0%、注文住宅が17.0%となっている。中古マンションは12.3%、中古一戸建ては8.5%で、8割近くが新築を購入しているのが分かる。建売住宅の割合は、ほかの年収層と比べると、年収600万円~800万円未満が最も高いのも特徴。一方、中古マンションの割合は、ほかの年収層と比べると最も低い。またマンション派と一戸建て派では、一戸建て派のほうが多い。一戸建て派の割合は、ほかの年収層と比較すると、年収600万円~800万円未満が最も高くなっている。
物件の面積は、80m2~100m2未満が28.5%、60m2~80m2未満が28.3%という結果に。次に100m2~120m2未満が16.8%となっている。年収600万円~800万円未満の人は、マンション派よりも一戸建て派が多く、物件の面積が広めになっている可能性が。また、80m2~100m2未満の割合、100m2~120m2未満の割合はともに、ほかの年収層と比較すると、年収600万円~800万円未満が最も高くなっているのも特徴。一方、60m2~80m2未満の割合は、ほかの年収層と比較すると最も低い。120m2以上の物件を購入した人も12.5%いるが、広い物件を購入する人の割合は年収に比例している。
購入した物件の価格は、4000万円~5000万円未満が最も多く34.3%。次いで3000万円~4000万円未満が30.8%となっている。合わせると3000万円~5000万円未満の物件を購入する人が6割以上という結果に。また、年収400万円~600万円未満では、物件価格5000万円~7000万円未満が7.7%だったのに対し、年収600万円~800万円未満では17.8%と大きく増加。年収600万円以上になると、5000万円以上の物件を購入する人が増えるのが分かった。一方、2000万円~3000万円未満は6.0%で、年収400万円~600万円未満の12.9%と比べると、大きく減少している。
頭金は200万円~500万円未満が最多で21.3%。次いで500万円~800万円未満が15.3%となっている。頭金が1000万円~1500万円未満は11.8%、1500万円~3000万円未満が10.3%で、1000万円以上の頭金を用意した人は2割以上にのぼる。一方で頭金なしの人も14.0%いるが、この割合は年収とともに少なくなっている。また、頭金を貯めた方法は、年収600万円以上になると、「投資や副業収入」と答える人がぐんと多くなるのも特徴。貯金や親からの援助を上回っており、積極的にお金を増やす努力をしている人が多いのがうかがえる。
毎月のローン返済額は5万円~10万円未満が最多で、6割近い59.1%という結果に。ほかの年収層を見てみても、年収800万円未満の層はすべて、5万円~10万円未満が最多で、家賃並みの返済額を設定している人が多いことが分かった。また、年収400万円~600万円未満の場合、返済額10万円~15万円未満の割合が14.7%なのに対して、年収600万円~800万円未満の場合は、30.2%とぐんと高くなっているのも特徴。年収600万円以上になると毎月10万円以上の返済をする人が増え、その割合が3割を超えているのも注目したい。
ローンの借入総額は2000万円~3000万円未満が35.3%で最多。次に3000万円~4000万円未満が28.3%となっている。合わせると、2000万円~4000万円未満が6割以上という結果に。また、ほかの年収層と比較すると、借入総額3000万円~4000万円未満の割合が年収600万円~800万円未満で最も高くなっている。一方、1000万円未満は3.8%、ローンは組んでいない人が6.5%。これらはほかの年収層と比較すると最も低いのも特徴。借入総額が4000万円~5000万円未満の人も5.5%いて、この割合は年収に比例して高くなっている。
満足度は81点で、年収400万円~600万円未満の層とほぼ同じ点数に。注文住宅を購入した人も多く、「自分の好きなように家を建てられた」という意見も多数みられる。また、新築の物件は最新設備が充実しているため、生活のレベルアップに満足している人も多い。一方、掃除を心がけて家をキレイに保つなど、自分の城ならではの気持ちの変化を実感している人も。「広くなったことで、友達を呼ぶ機会が増えた」という意見も目立った。
8割近くが新築の物件を購入しており、物件価格は4000万円~5000万円未満が最多である年収600万円~800万円未満の層。一方で、毎月のローン返済額は5万円~10万円未満が6割近く。なるべく頭金を多く入れて、毎月の返済額は抑える傾向があるよう。年収600万円~800万円未満になると、注文住宅を購入する人も増え、自分の好みの住宅づくりができる余裕も見られる。住宅を購入したことで、生活をレベルアップできた人も多い。
年収800万円以上の人はどのような住宅を購入しているのでしょうか?
ローンの状況や頭金について紹介します。
新築マンションを購入した人が最多で41.5%。次いで建売住宅が22.6%と多くなっている。注文住宅の割合も17.3%と高い。ほかの年収層と比較すると、新築マンション、注文住宅の割合は、年収800万円以上で最も高くなっているのも特徴。新築マンションの割合は年収に比例して高くなっていくため、年収が高いほど新築マンションを選ぶという傾向がうかがえる。また、中古マンションは13.6%で、新築マンションと合わせると、マンション派は55.1%。一戸建て派よりもマンション派のほうが多くなっている。中古一戸建ては5.0%と少ない。
物件の面積は、60m2~80m2未満が29.6%、80m2~100m2未満が27.9%という結果に。60m2~100m2未満を購入している人を合わせると6割近くを占めるのが特徴。年収800万円以上の人は、一戸建て派よりもマンション派の人が多いため、60~100m2未満の物件を購入する要因になっていると思われる。また、ほかの年収層と比較すると、年収800万円以上の人は、120m2以上の割合が最も高く、60m2未満の割合が最も低い。年収が高いほうが広い面積の物件も選びやすくなるが、ライフスタイルに合わせて、必要な面積の物件を選ぶ人が多いことがうかがえる。
物件の価格は7000万円以上が30.1%と最多。次いで、4000万円~5000万円未満が25.5%、5000万円~7000万円未満が23.0%となっている。5000万円以上を合わせると半数以上になり、年収800万円以上になると、高級物件を購入する人が多いことが分かる。さらに、ほかの年収層と比較すると、年収600万円~800万円未満の層では、7000万円以上の物件を購入した人が8.8%だったのに対し、年収800万円以上になると30.1%へ大きく増えているのも注目。高額物件を購入できるかどうかは、年収800万円が分かれ目になっているよう。
頭金は1000万円~1500万円未満が最多で18.1%。次いで1500万円~3000万円未満が16.1%。200万円~500万円未満が15.1%となっている。頭金1000万円~3000万円未満を合わせると3割以上という結果に。1000万円以上の頭金を用意できた割合は、ほかの年収層と比べると、年収800万円以上が最も高い。一方、頭金なしは10.1%で、ほかの年収層と比べると、最も低くなっている。頭金を貯めた方法は、「投資や副業収入」という回答が最も多いのも特徴。次に「会社からの借入」となっており、「貯金」や「親からの援助」よりも多くなっている。
月々の返済額は10万円~15万円未満が39.4%と4割近くで最多。次に5万円~10万円未満が35.8%となっている。ほかの年収層と比較すると、年収600万円~800万円未満では、返済額15万円以上の割合が5.3%だったのに対し、年収800万円以上では20.0%へ大きく増加しているのが特徴。毎月10万円以上を返済している人を合わせると6割近くとなっており、年収がアップすれば、月々の返済額もアップしているのが分かる。一方で、返済額が5万円~10万円未満の割合は、ほかの年収層と比較すると最も低く、5万円未満の人は4.7%となっている。
借入総額は2000万円~3000万円未満が24.4%、3000万円~4000万円未満が23.6%という結果に。2000万円~4000万円未満を合わせると半数近くになっている。また4000万円~5000万円未満は13.6%、5000万円以上は9.5%で、ほかの年収層と比べると、借入総額が高い割合がぐんと増えているのも特徴。一方で、借入総額が1000万円~2000万円未満は13.3%で、2000万円~3000万円未満の24.4%とともに、ほかの年収層と比べると最も低くなっている。ローンを組んでいない割合は9.5%で、年収800万円以上だと即金で購入できる余力がある人もいるよう。
満足度は84.4点で、ほかの年収層と比べると最も高くなっている。年収800万円以上の人は、金銭的に余裕があることから、妥協することなく気に入った物件を購入できたり、設備が整ったグレードの高い物件を選ぶことができる。それが満足度の高さにつながっていると思われる。部屋からの眺望のよさや、部屋の広さ、設備の良さなどに満足しているコメントも多く見られた。高級物件を購入したことで、周囲からうらやましがられることも多いよう。
新築マンションを購入する人が多く、7000万円以上の物件を購入している人が3割という年収800万円以上の層。眺望や設備にもこだわったハイグレードなマンションを選んでいる様子がうかがえ、年収が高いほどリッチな生活が可能になるのが分かる。物件の購入価格が高い分、用意した頭金は1000万円~3000万円未満が3割以上、月々の返済額は10万円~15万円未満という人が多く、ローンの借入総額が高いのもほかの年収層とは違うところ。