ベスト間取り発見のコツ

公開日 2009年08月19日
ベスト間取り発見のコツ

希望の暮らしをかなえる間取りは1つではない

住まいに求める希望は、実はさまざまな間取りでかなえられる。ひとつの間取りにこだわらず、どんな点がその希望をかなえるポイントなのかを知れば、家選びの可能性は飛躍的に広がる。どんな間取図も、部屋での過ごし方を具体的にイメージし、それに合わせた家具の配置を考えながら見ることが大切だ。

秡川 寿美礼先生
インテリアコーディネート、リフォームのほか、家を買う人向けに”間取り診断+家具配置プラン”の作成等も行う。エル・エル・プランニング代表取締役

暮らし方をイメージしながら見ると、間取り選びの幅が広がりますよ。

家族のコミュニケーションを重視した例

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リビング横の部屋を家族共用の書斎スペースなどにすれば、家事をしながらでも子どもの宿題などを気にかけてあげやすい

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リビングを通らないと入室できない位置に子ども部屋を選べば、「おかえり」「ただいま」と会話が生まれやすい

室内が明るい家に暮らしたい

マンションの場合、明るい部屋がいくつ必要かによって選ぶ間取りが違います。
日中、長く過ごすスペースを中心に、日当たりや採光をチェックするといいでしょう。

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部屋の2方向に窓がとれる角住戸
建物の両端の角住戸は、部屋の2方向に窓がとれるため、日当たりや採光にこだわる人に人気。しかし、戸数が少ないので価格は高め。また、壁部分が少ないため家具が置きにくいこともある。

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バルコニーに面する部屋が多いワイドスパン
バルコニーに面する部屋は大きな窓を設置しやすいので、南向き以外でも採光が見込めそう。「例えば東向き。朝、気持ちよく目覚められる寝室に向いています」(秡川さん・以下同)

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“リビング+1部屋”が明るいタテ長リビング
「リビング隣の居室は、日中も勉強する受験生の部屋にするなど、ライフスタイルを考えながらチェック」。リビングとの境のドアもタイプ豊富。間取図でドアの幅や開き方を見ておこう。

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リビングの明るさを追求するなら横長リビング
主婦や小さな子がいるなど、日中にリビングで過ごす時間が長い家庭に向いている。「このタイプは、リビング全体がバルコニーに面しているため、窓が広くとれて採光がよいです」

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「お料理好き」にうれしいバルコニー側キッチン
リビングや寝室の採光だけにこだわらず、日中、長い時間を過ごす場所を中心に間取りを選ぶのも一つの手。「キッチンでの作業時間が長い人は、キッチンに窓のあるタイプを選んでもいいのでは」

明るさの秘密

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窓の大きさが明るさを決める
部屋の明るさは、向きと窓面の大きさで決まる。窓の高さは間取図では分からないので、直接確認を。

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家で過ごす時間を考えて部屋の向きを決める
人気の南向きは、価格も高め。共働きや、子どもが小学生以上の家庭など、日中の外出時間が長いなら、家族が家で過ごす時間帯の明るさを重視して家の向きを決めるのも手だ。朝型なら東向き、朝が遅いなら西向きを検討してみても。

バルコニーの前に建物があると日光が遮られることも。モデルルームの模型などで確認しよう。

家事がラクになる家に住みたい

家事効率の良い間取りは、家事動線と、収納がポイント。
調理、洗濯、掃除をするときの動きをイメージしながらチェックしましょう。

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キッチンと洗面室の間を行き来しやすい
キッチンと洗面室が隣り合わせで、境のドアが引き戸だと行き来しやすく、調理と洗濯などが並行して行いやすい。「さらにキッチンからバルコニーに出やすいと、洗濯物も干しやすいですね」

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適所に収納があり必要なものがすぐ出せる
洗面室にタオル、廊下やリビングに掃除機など、収納の位置により家事効率はかなり違う。「納戸など大型収納は使い方に工夫が必要。オプションでシステム収納を入れられるか聞いてみましょう」

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取り込んだ洗濯物などの一時置き場が確保できる
夕方の忙しい時間、取り込んだ洗濯物をすぐに片付けられないことも。「間取りを見るときは、洗濯物を一時的に置いておき、ゆっくりたたんだり、アイロンがけができる場所があるかにも注目を」

広く感じる家が欲しい

部屋の形や窓の大きさ、ドアの位置などで、感じる広さは違ってきます。
畳数だけで判断せず、実際に使える広さを見極めましょう。

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室内にムダが少ないと広く使い尽くせる
上図のように、形がほぼ長方形で廊下側にドアが開くLDは、デッドスペースがなく広く使える。「まず、必要な動線を確保し、ゆったりとした家具配置で使いやすさを確かめましょう」

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柱の出っぱりがないと空間を広く使える
「居室を見るときは、夫婦の寝室、子ども部屋など使い道を考えて、必要な家具を置いた状態をイメージすることが大切」。建物の柱が外側にある間取りは、壁の凹凸が少ない分、広く使いやすい。

子育てしやすい間取りを選びたい

就学期を迎えた子どもには、ある程度の専用スペースも必要。
家族とのコミュニケーションのとりやすさを考えながらチェックしましょう。

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小さい子どもにも安全な和室や専用庭
家事の間など、子どもが一人でも安全に遊べる空間があると安心だ。普段目が届きやすいリビング脇に、広く戸が開く和室があると、転んでもケガの心配が少ない。専用庭も安心して遊ばせられる。

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セパレートタイプのLDで学ぶと遊ぶを使い分け
「例えば、子ども部屋は寝るだけ、勉強や遊びは家族共用のスペースで行うと考えれば、狭い寝室でも大丈夫」。上図のLDなら、ダイニングで勉強、リビングで遊びと、生活にメリハリがつけられる。

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リビングの近くに家族共用の書斎スペース
子どもが小学校低学年のうちは、LDKの隣の部屋を、家族共用の書斎にするのも手だ。LDKと一線を画しつつ、声が届く距離で勉強を見てあげられるなどコミュニケーションがとりやすい。

モデルルームに行けば、さらに詳しい情報が分かる!

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今見ている間取図は氷山の一角かも
マンションの広告に載っている間取図は、数ある販売住戸のうちのほんの一例。例えば、同じ70m2でも、2LDKと3LDKなどさまざまなタイプがあるケースが多いので、モデルルームに行って、全タイプの間取図が載っている図面集を見せてもらおう。

同じマンションで、ほぼ同じ専有面積の住戸でも、選べる間取りが複数あることは珍しくない。

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マンションの間取りも思い通りにできる!?
竣工前のマンションでは、間取り変更が無償または有償でできる物件もある。「収納の棚板の枚数やコンセントの位置など、細かい点まで相談に乗ってもらえることもありますよ」。ただし、変更の受け付けには締め切りがあるから、モデルルームには早く行くことが肝心だ。

購入者が早い時期に希望すれば、リビング横の居室を和室か洋室かで選べるケースも。

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立体的な部分はモデルルームで示してもらう
窓の高さや収納内部の様子、天井が部分的に低くなっている”下がり天井”など、立体的なポイントは間取図を見てもイメージしにくい。気に入った住戸の間取図を見ながら、それぞれどの程度の高さなのかを、モデルルームで具体的に説明してもらおう。

モデルルームでもらえる詳しい間取図では、下がり天井は点線で示されることが多い。高さは聞いておこう。

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取材・文/森島薫子 イラスト/楠 伸生
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