あなたの資金計画チェックポイント5 2009

最終更新日 2022年03月17日
あなたの資金計画チェックポイント5
登場人物:住田良造、住田良子、先生
資金計画表のチェックポイント

試算表に書かれた多くの項目のうち、特に重要なポイントは5つ。
「ローンの種類」「金利のタイプ」「返済期間」「返済額」「頭金・諸費用」を見ていこう。

試算表はココをCheck! 試算表に書かれた多くの項目のうち、特に重要なポイントは5つ。「ローンの種類」「金利のタイプ」「返済期間」「返済額」「頭金・諸費用」を見ていこう。

Check Point1 ローンの種類
Q.提携ローンってなに?

A.通常とは違う条件で借りられるローン

不動産会社や現地販売センターで試算をしてもらうと、営業担当者から紹介されることがある「提携ローン」。これは不動産会社があらかじめ金融機関と提携することで、その物件を購入する人のための融資条件を用意しているものです。不動産会社との提携の場合と、プロジェクト(物件)ごとの提携の場合があるため、物件や提携先の金融機関によって融資条件が違ってきます。自分で金融機関を訪ねて窓口で申込む住宅ローンより、おトクな点は主に下の2つです。

メリット1 金利が低い!

すべてではないが、提携ローンの金利は一般向けの優遇金利よりも優遇幅が大きく設定されている場合がある。一概には言えないが、一般の優遇条件よりも0.1%~0.2%優遇が大きく、場合によってはそれ以上の優遇となる場合も。期間限定キャンペーン等での優遇をしている場合もあるので不動産会社の担当者に聞いてみるのもいい。
また、一般的な住宅ローンは、当初固定期間の優遇幅が大きく、固定期間終了後に優遇幅が小さくなる当初大幅優遇タイプが多く見受けられるが、提携ローンは全期間優遇のケースも多い。完済まで有利な金利が続き、総返済額が少なくなるメリットがある。ただし、ローンは金利の低さだけで選ばずに、保証料や繰り上げ返済手数料など諸費用も比べて、トータルで有利になるかどうかを慎重に比較してから選ぼう。

メリット2 手続きがラク!

一般の住宅ローンは自分で融資条件などの内容を調べることになる。また、仮審査の申し込みや本申し込み、ローン契約の手続きのため、金融機関に足を運ばなければならない。平日昼間しか融資窓口が営業していない場合、仕事の合間に銀行へ行くのは大変だろう。しかし、提携ローンなら不動産会社の担当者がローン概要についての説明や、手続きのスケジュール管理などもしてくれる。また、仮審査は不動産会社を通してできたり、ローン契約の際には物件の契約会場に金融機関が来てくれる物件もあったり、購入者が動く手間も少なくなる。物件の契約会は休日に開かれることが多いので、会社を休む必要もなくなる。実際、「ラクだから」という理由で提携ローンを選ぶ人も多い。また、物件の担保評価も済んでいるため、審査結果が早く出る点もメリットだ。

なるほど 金利が低いカラクリ

【購入者・不動産会社・金融機関すべてにメリット】
不動産会社と金融機関が提携し、購入者にとって有利な条件を設定することで、不動産会社は販売活動がしやすくなり、金融機関はローンの申し込みを確保しやすくなる。つまり、どちらにとってもメリットがあるのが提携ローンなのだ。不動産会社の協力によって安定的なローンの申し込みを見込めるため、金融機関側は金利の設定を低くできる。
優遇の条件は各金融機関の戦略によって違いはあるが、支店等が近くにある大規模なプロジェクトなら、住宅ローン以外の取引も増える可能性が高いため、その期待値を反映させた有利な条件が提示されることも。

Check Point2 金利のタイプ
Q.5年固定ってどんな金利なの?

A.将来の自分の経済状況も考えて選ぼう

金利タイプは大きく分けて下の3種類。当分金利が上がらないとみるなら変動金利型や固定期間選択型が有利です。でも、今後、金利が上昇すれば返済額はアップします。今返済できるかだけではなく、将来、金利が動いても返済できるかを試算しましょう。例えば、固定期間選択型の5年ものを検討するなら、5年後の自分の経済状況を予測。教育費など、大きな支出とぶつかるようなら、10年ものを選択して、支出の山が返済額の変わり目と重ならないようにするのも手。一方で、低金利のうちに金利をロックする全期間固定金利型を選ぶという考え方もあります。それぞれの特徴を知って、自分に合った金利タイプを選びましょう。

金利のタイプ
どの金利タイプをみんなは選んでる?

Check Point3 返済期間
Q.返済期間は35年でいいの?

A.退職までの返済がベストだが、無理は禁物

住宅ローンは最長返済期間35年のものがほとんど。販売センターなどでは35年での試算が多い(※)ようですが、安全なのは退職までの期間をもとに計算する方法です。ただし、定年までに返済しようと無理をして、返済負担が大きくなるのはかえって危険。例えば、25年で試算して返済額が多いと感じたら、26年、27年と延ばしてみます。自分が返済できそうな金額と一致したら、その期間を選択するのもいいでしょう。同じ借入額なら返済期間が長いほど毎月の返済額を抑えられるので、長めの返済期間にしておいて、まとまったお金ができたら繰り上げ返済を。返済期間短縮型の繰り上げ返済で、退職前の完済を目指しましょう。
※完済時の年齢制限を設けている場合もあります

安全な返済期間

Check Point4 返済額
Q.返済額はどれくらいが妥当?

A.借りられる金額より返せる金額をもとに決定

金融機関が融資限度額として提示してきた金額を、借りられるだけ借りるのは危険です。年収負担率25%までが安全圏の目安といわれますが、その返済に余裕があるかどうかは世帯によって違ってきます。年収のうち、住宅ローンにまわせる金額は、家族構成や年齢、生活費によって違ってくるからです。返済できる金額を知るには、まず、家計簿で収入と住居費以外の支出の差額を把握します。その差額の範囲で住宅ローン返済と固定資産税などの税金、管理費、修繕積立金、駐車場代などのランニングコスト、将来の教育費の増額分、万が一のためのお金をまかないます。住宅ローン以外の出費も考慮して、毎月返済額を決めましょう。

年間返済可能額の目安
年収の何%くらい返済してるの?

Check Point5 頭金・諸費用
Q.頭金、諸費用は現金で払うの?

A.現金が一般的だが、諸費用のローンもある

家を買うときには、物件価格以外にも諸費用が必要です。この諸費用分と頭金を現金で用意するのが一般的です。頭金が多いほどローンの借り入れを少なくできますが、手元の貯金全額を頭金にするのは無謀。最低でも3カ月分の生活費、子どもの入学や車の購入、旅行など予定している出費があれば残しておきたいものです。
最近は物件価格の100%を貸してくれる住宅ローンや、諸費用のためのローンもあるので、必要な費用全額を借りることも可能。しかし、その分総返済額は増えます。また、諸費用ローンを住宅ローンと併せて借りる場合は、トータルの返済額が家計を圧迫しないか、よく考えてから借りましょう。

これが自己資金
自己資金額はみんないくら?

●複数の試算プランを比較して資金計画を立てよう

販売センターなどで住宅ローンの試算をしてもらうときは、返済期間や金利を変えて、複数のプランを出してもらおう。その中から、将来の家計状況も考えた資金計画を、自分で選ぶことが大切だ。 分からないことがあるときはそのままにせず、不動産会社や金融機関の担当者、FPや住宅アドバイザーに相談しよう。

この記事は、2022年3月17日現在の情報です

新築マンションを探す
中古一戸建てを探す
新築一戸建てを探す
土地を探す
賃貸物件を探す
引越し見積もりをする
中古マンションを探す
注文住宅の会社を探す
リフォーム会社を探す
売却査定する
カウンターで相談する
ハウスメーカーを探す
工務店を探す
取材・文/田方みき 取材/西村祥子(提携ローン) イラスト/沼田光太郎
関連する最新記事を見る
住みたいエリアや購入価格からマンション・一戸建てを探そう!
住まいの種類
住みたいエリア
  • エリア
  • 都道府県
  • 市区郡
購入価格

お役立ち講座・個別相談のご案内無料

住まい選びで「気になること」は、人それぞれ。スーモカウンターのアドバイザーは、新築マンション選びと会社選びをサポートします。講座や個別相談を通じて、よかった!と思える安心の住まい選びをお手伝いします。
カウンターアドバイザー

住み替えサポートサービス

ページトップへ戻る