多くの銀行は、保証会社の保証を受けられることを住宅ローンの借入条件としています。保証会社といえば、高い保証料というイメージですが、具体的な役割が見えにくいですね。いったい、どんな仕事をする会社なのでしょうか?
「保証をする」とは、契約者がローン返済を延滞した場合に、返済請求を受ける立場になること。保証会社の役割は、「保証審査」と「保証履行」の大きく2つです。
「保証審査」は、ローンをきちんと返済する人か、購入物件は担保価値があるかを調査し、保証を引き受けるかどうかの判断を行うこと。一方、「保証履行」は、契約者の返済が滞った場合に、その人に代わってお金を返すことです。一般的に、保証会社は、延滞が3~6ヵ月程度になると保証を履行。その後の回収にあたっては、返済計画をヒヤリングし、計画が立ち行かなければ、担保になっている家を売る手段をとります。ある保証会社の話では、「契約者から回収できるのは半分程度」とか。残りの半分は保証料からの埋め合わせということです。
最近は、保証会社を利用しないタイプのローンが多く売られるようになりました。しかし、そうした商品は借入要件が厳しかったり、商品の種類が少なかったりします。保証料を負担するのは大変ですが、保証がつくことで、バリエーションのある商品が提供されているのも事実。保証料を高いとするかどうかは、自分にとっての利便性を考慮してから、となるでしょう。