「子どもが小学校に上がったら…」妻のパート収入の収支とは

公開日 2010年04月21日
ヒッシーのマネー騎士(ナイト)
ヒッシーのマネー騎士(ナイト)

小さいお子さんを連れたご夫婦が住宅取得についての相談に来た際に、たまに聞かれる言葉が「子どもが小学校に上がったら、パートにでも出て少し働こうかと思っています」というご夫人のセリフです。多少でも働いて、家計の足しにしようとか、旅行などの家族が楽しむための資金に回そうというのは、とてもステキな考えだと思います。主婦業だけでも大変でしょうが、可能な範囲で働きに出るなら、家計にとってもプラスですし、ご夫人自身の気分転換にもなるはずです。

ところが、冒頭のセリフが出てくるシチュエーションは、どちらかというと、希望する物件についての資金計画が、現在の家計の状態からすると少し厳しそうに見えるケースが多いのです。現在の家計の状態では、なんとかローンの返済はできても、あまり貯蓄ができないことが予想されたり、毎月の収支がギリギリなのに返済期間が35年になっていたりと、ゆとりのある生活やゆとりのある老後を送るためには、かなり頑張らないと厳しいのではないかと思われるようなケースなのです。

希望の物件が見つかって、実際に住んでいるところを想像すると、期待に胸が膨らみ、資金計画が多少厳しくても、「私も落ち着いたら働きに出るから」といった言葉が出てきてしまうのでしょう。お気持ちはわかる気がします。パート収入といえども、長期間得られるのであれば、家計に与えるプラス効果は非常に大きいですから。例えば、近所で時給800円のパート勤めを始めたとして、子どもが小学校に行っている時間を考えると、1日あたり働ける時間は5時間程度。週3、4日の勤務だとすると、毎月の収入は5、6万円程度。年間で60~70万円くらいの収入になります。

1年間で60~70万円というと、少なく感じる人もいるかもしれませんが、10年間では600~700万円、20年間では1200~1400万円にもなります。家計収支が1000万円以上違ってくる可能性があるわけですから、パート収入といえどもあなどれません。やはり、働けるのであれば、働いたほうが家計にとっては大きなプラスになるわけです。

しかし、資金計画の段階で、将来の妻のパート収入をあてにするのではなく、妻の収入が期待できなくても楽に返済でき、ゆとりのある生活が送れるような資金計画で購入できる物件を選択するのがベストです。実際に、子どもが小学校に上がっても、「働こうとは思っていたけど、下の子がまだ小さいから」とか、「幼稚園や小学校の役員の仕事が多くて」とか、「いい仕事が見つからなくて」などといった理由から、結局パートには出ない人もいます。

購入後に安全でゆとりのある生活を送るなら、10年先、20年先の家計の状況も予想し、希望する物件や資金計画を検討していくことが重要なのです。

イラスト/杉崎アチャ

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