国土交通省から発表された平成20年度の住宅市場動向調査の中で、民間住宅ローンの金利タイプについてのデータがある。それによると最も利用率が高いのは変動金利型で44.1%を占め、次いで10年以下(5年超)の固定期間選択型の23.7%となっている。
金利低下をうけてこのところ変動金利型の人気が急上昇しているが、人気の度合いは地域によって大きく違う。近畿圏では変動金利型のシェアが56.7%と過半数を占めるのに対し、中京圏ではわずか3.6%に過ぎないのだ。一方で10年以下(5年超)の固定期間選択型のシェアは中京圏が50.0%と2人に1人が利用し、近畿圏では6.7%にとどまっている。ちなみに3年以下の固定期間選択型は中京圏が25.0%と高く、近畿圏は8.3%と低い。首都圏はいずれも近畿圏と中京圏の中間に位置するが、どちらかというと近畿圏に近い。
調査結果をみると、近畿圏の人はとにかく金利の低さを重視し、変動リスクはさほど気にしないようだ。一方、変動金利は嫌いで、10年固定を「ごひいき」にしているのが中京圏の人ということになる。あなたの金利観は近畿派? それとも中京派?