不動産・住宅サイト SUUMOトップ > > マンションの基礎知識 > 図解 間取り 広く住める家
前ページのGさんカップルのように、「広く住める家」に出合うポイントを専門家に聞いてみた。家選びの参考にしよう!
お話を伺ったのは
一級建築士 碓井民朗さん
碓井建築オフィス代表。大手設計会社でマンション設計を25年手がけ、独立。
現在は購入相談など幅広く活動
センターインなら居住空間が広くなる
玄関が中央に配置されているセンターインの間取りなら、生活動線が短縮されて動きのムダが省けるので、空間が広く感じられる。「また、廊下面積が少ない分、居室や収納にスペースを割ける場合が多く、面積のわりには広々使えます」(碓井さん、以下同)
優れた水まわり動線で空間のムダを省く
動線が短いとムダな動きが減り、空間を有効に使える。「水まわりがまとまっていて、廊下を通らず、キッチンから洗面室に行ける2ウェイタイプや右図のような回遊動線タイプなら、食事の準備や洗濯などの家事を同時進行しやすく、空間が広く感じられます」
柱が廊下側に出ていると各居室のムダも省ける
建物構造を支える柱や梁が、間取りのどの位置にあるかで感じる広さは違う。バルコニー側や共用廊下側に柱や梁を出すアウトフレーム工法なら、居室内に出っ張りがなく、空間を有効に使える。「廊下側の柱まで外に出ていれば各居室にも凸凹がなくなるので、家具が置きやすくなります」
広い間取りを見極める! 工法の豆知識
間取図から違いが分かる、代表的な工法を紹介。知識を身につけて、間取り選びに役立てよう!
もっと広く使える、見える! 注目の最新設備を紹介
間取りだけでなく、最新の設備が広さに一役買っていることも。ここでは、広く「使える」、「見える」最新設備をご紹介。家選びの際に、設備面も注目してみよう!
空間に余裕が生まれる タンクレストイレ
従来のタンク付きトイレより奥行きがない分、利用空間が広がる。手洗い器付きカウンターや手すりを付けても空間に余裕があり、ゆったり過ごせる
写真協力/INAX(LIXIL)
調理台にも利用できる IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターはトッププレートがフラットなので、使用しないときは調理台として利用できる。作業スペースを広くとれる
写真協力/パナソニック
シンクが広々と使える ディスポーザー
ディスポーザーは排水口に設置された装置で生ゴミを即座に粉砕処理する。生ゴミが出ないので三角コーナーが不要になり、シンクが広く使える
写真協力/ブランズ文京白山
背の高い家具が置ける 天井埋込み型エアコン
室内機が天井に埋め込まれたエアコンなら冷媒管が見えないため室内景観を損なわず、天井や壁面もスッキリ。背の高い家具もラクに配置できる
写真協力/ブランズ文京白山
水まわりの収納は豊富にあると◎
キッチンには鍋や食器などかさばるものが多いので、広めの収納があるかどうかは大事なポイント。洗面所も化粧品などの細かなものから、着替えやタオルといったかさばるものまでモノが多い場所。「適材適所に必要な収納が多いほど、スッキリムダなく空間を使えます」
三面鏡裏収納には化粧品や洗面用品などのストックをしまえる
写真協力/リストレジデンス茅ヶ崎海岸
パントリーがあれば缶詰などの保存食もしまっておくのに便利
写真協力/リストレジデンス茅ヶ崎海岸
家族共用収納で室内がよりスッキリ
廊下に収納があると、掃除用具やティッシュペーパーなど、家族全員が使うものを収められる。「ゴルフバッグ、スーツケースなどのたまにしか使わないかさばるものを片付けるには、玄関の外にトランクルームがある間取りだとより理想的。室内に置くモノが減り、広々と暮らせます」
廊下の住戸内共用収納には家族全員が使うものを収納
写真協力/リストレジデンス茅ヶ崎海岸
トランクルームがあれば、アウトドア用品の収納にも困らない
写真協力/ブランズ文京白山
中央から大きく開くことができるサッシなので、開放感あふれる空間が広がる
写真協力/ブランズ文京白山
センターオープンサッシでリビングの開放感UP!
中央から両サイドに向けて開けるセンターオープンサッシなら、サッシを全開にした際に、中央に窓枠が残らないため、リビングとバルコニーがひと続きになったような開放感が生まれる。「室内から外に向かっての空間の広がりがよくなり、出入りがラクなので使い勝手もよくなります」
吊戸棚がない分、収納スペースは減るが、キッチンからの視界が広がり、快適性が増す
写真協力/ブランズ文京白山
吊戸棚のないキッチンでリビングがより開放的に
「 オープンキッチンは視界を遮る吊戸棚がなく、天井がつながっているため、キッチンとリビング・ダイニングに一体感が生まれ、広く感じられます」。キッチンの天板と対面側のカウンターがフラットなので、作業スペースが広々して料理がしやすいのもポイントだ。
同じ面積でも構造や間取りの工夫によって使える広さは異なる。家選びの際は面積にこだわらずに、間取図やモデルルームを確認しながら、広さを体感するのが賢い方法だ。右の2つのステップにならって、早速行動を開始しよう!あなたが満足する「広い家」がきっと見つかるはずだ。
家探し成功の2ステップ
ステップ1
マンションレポートで間取図をたくさん見る
多くの間取図を見比べれば、広さの違いが分かってくる。本誌のマンションレポートに間取図が豊富に紹介されているのでチェック!
ステップ2
モデルルームに行って広さをリアルに体感する
気になる物件が見つかったらモデルルームに行って広さを体感!詳細な図面集を見ながら不明な点は販売スタッフに質問しよう。
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