洗面化粧台の基礎知識

09年08月19日
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単体で使うかキャビネットと組み合わせる

洗面化粧台は、ボウルを載せたキャビネットと、その上部にミラー、照明を組み合わせたものが一般的。全体の高さは190cm、床からボウルまでの高さは80cmが標準だ。間口(幅)は60cm~165cmがあり、人気のあるのが120cmタイプ。売れ筋は間口75cmタイプで12万円前後から。希望によってキャビネットや水栓金具、ミラーの種類などを変更できる。

傷つきにくく、汚れも簡単に落とせる大容量のボウルがついた洗面台。洗濯機の上の専用キャビネットは、使うときは目の高さに下ろせる●クリナップ
収納量や使い方によって適切なサイズを選ぶ

洗面化粧台は収納力が選択ポイントの一つ。収納キャビネットは、高さがあるものを入れるとき便利な開き式と、奥のものも取り出しやすい引き出し式がある。二面鏡や三面鏡などミラー部は扉内部も小物収納になっていることが多い。収納が不足する場合は、間口を広めにとってサイドキャビネットを増やそう。このほか洗面カウンターの横や端部を化粧小物を置けるように広めに確保し、ドレッサーとして使えるようにした商品もある。

【間口1650mmタイプ】透明な質感が特徴●TOTO

【間口1200mmタイプ】奥まで楽に引き出せるスライド式収納●パナソニック電工
掃除のしやすさなど洗面ボウルと水栓の機能性をチェック

人の目に触れることも多い洗面室は常にきれいに保ちたい。

従来から使われてきた陶器は美しいつやと変色に強いのが特徴で、表面には汚れのつきにくい特殊加工がされている。一方、樹脂は陶器に比べて成型しやすく、その性質を活かして後部を立ち上げたボウルは水ハネがしにくい。縦面に水栓を取り付けた商品は水アカやゴミが溜まりにくく掃除しやすい特徴が。

また、表面に吸水コーティングのくもり止め加工をした鏡も。髪の毛やゴミなどの流出を防ぐヘアキャッチャーも、あると便利な機能だ。

【水アカはじく新素材】新素材のボウルは水アカも取りやすい●パナソニック電工

【大きめのボウル】陶器のボウルは18Lの容量。底部がフラ ットでバケツを置いても安定し、掃除もしやすい●ノーリツ
価格はミラー部やキャビネットで差がつく

洗面化粧台は、間口の寸法によって価格が異なる。普及タイプの60cm間口は8万円台からあり、間口165cmでは45万円くらいから。キャビネットの面材やカウンターの素材などのグレードを上げると価格は高くなる。スウィングする三面鏡や手元鏡になる工夫、あるいは収納キャビネットに昇降できるタイプなどを採用すると価格はアップする。何が必要か、きちんと見極めることが大切だ。

文/香川喜久江
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