トイレの基礎知識

09年08月19日
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節水能力も大幅に進歩

トイレは基本的に、便器と水を溜めておくタンク、便座の組み合わせで構成されている。近年登場したタンクをなくしたコンパクトなタイプは、スペースにゆとりが生まれて人気が高い。また、地球の大切な資源である水を使うだけに節水能力も大幅に進歩している。掃除のしやすさや快適性への工夫も多彩。わが家に必要な機能を確認して、適切な機種を選ぼう。

従来品のタンクつきトイレよりも奥行き寸法が14㎝短い世界最小のタンクレス●INAX
トイレ空間の広さによって便器の形と機能を選ぶ

快適なトイレ空間を実現するには便器のサイズもポイント。通常はタンクのスペースが必要だが、ゆとりをもたせたい場合はタンクをなくしたタンクレストイレがオススメ。タンクつきより約13cm~14cm奥行き寸法が減り、開放感が生まれる。ただし、別途手洗いスペースが必要だ。 便器は体型に合わせて大形サイズと普通サイズが選択可能。また、水たまり面は広いほど汚れが付着しにくく臭いも防げる。いずれもショールームで見て確認したい。

【タンクつきタイプ】優雅な楕円形のタンクがやさしい●TOTO

【タンクレスタイプ】世界初の洗浄技術を搭載、大洗浄5.5ℓを実現●TOTO
掃除のしやすさへの配慮をチェックする

掃除のしやすさはトイレを選ぶときの大切なチェックポイント。汚れにくく掃除しやすい工夫をした便器が増えている。 従来の陶器に加えて、水アカのつきにくい有機ガラス系の新素材を使った便器も登場。洗浄方式では、渦巻く水流を旋回させて汚れを落としたり、2種類の泡洗浄で隅々まできれいにしたり。また、汚れが溜まりがちなフチをなくしたものや便器本体、便器外側の隙間や凹凸をなくしたものも。便座・ふたを電動、あるいはワンタッチで持ち上げられる製品もある。実物を見て確かめたい。

【自動で掃除する便器】水アカが付着しに くく、落としやすい新素材を採用。 気泡と洗剤を含む水を渦巻き状に流す洗浄方式が便器内をきれいに保つ●パナソニック電工

【電動で機能部がリフトアップ】リモコンのボタンを押すと機能部が持ち上がり便器と 便座間の細かい部分も楽に掃除できる●INAX
ゆとりのトイレをカラフル便器で豊かに演出

爽やかな音楽が流れ、臭いもない。便器のコンパクト化で広さにもゆとりが生まれたトイレを、より楽しくハイセンスな空間にという動きも活発だ。 その一つがカラーバリエーション。これまで黒や茶くらいはあったが、基本的に白一辺倒だった便器にブルーやオフホワイト、パステルピンクなどさまざまな色が提案されている。トイレ空間は好みに合わせて豊かに演出できるようになっている。

文/香川喜久江
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