完成済み物件のススメ

11年02月09日
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  • 完成済み物件って何?
  • 完成済み物件のメリットって?

メリット1 実物を見て選べる

実物を確認できるから納得度の高い家選びができる

未完成の物件は間取図やモデルルームから、実際に自分の買う家を想像して決めなければならないが、完成済み物件なら自分が購入する家を直に確認できる。家の中に入って隅々までチェックできるから、家具の配置を考えたり、実際に動いて生活動線を確認してみたりなんてことも。入居後に「こんなはずじゃなかった」というギャップも少ない。
実際の広さを体感できる

間取り図

同じ畳数のリビングでも、部屋の形や天井高、はりの出具合などで広さの印象は違ってくる。完成済みなら間取図だけでは想像できない広さも、室内に入って自分で直接確認できる

仕様や設備の使い勝手が分かる

上/一日の行動パターンをイメージしながら、実際に動いて動線を確認してみよう。 左/内装や建具の素材、質感が自分の好みに合うかもチェック。収納や設備は、機能や容量、使いやすい位置にあるかなども確認を

近隣との距離感も確認できる

一戸建てなどで見落としがちなのが、隣の家の窓との「お見合い」。図面をよく見れば確認できることだが、実際に完成した家で確認できればより安心だ

周辺の音や室内の日当たりもチェック

方角や時間帯の違いで日当たりがどう変化するか、周辺の道路や学校、お店や工場の音など、家の中で静かに過ごせるかチェックできるのも、完成済みならでは

メリット2 物件数が多く、選択の幅が広い

選択肢が多いから希望物件を見つけやすい

3月を決算期にしている会社などでは、物件の完成・引き渡しを年明けから3月あたりに設定しているケースが比較的多い。つまり年明け以降は市場に物件が多く出回り、選択の幅が広がるということ。複数の物件を集中見学し、比較検討するチャンスでもある。今まで条件に合う物件が見つけられず、決めかねていた人もこれなら見つかるかも!
年明けから春までは物件数が多い
3月は決算期 おトクに手に入れるチャンス!?

前述のとおり、3月を決算期にしている会社などでは、その他の時期に比べれば多少の価格交渉に応じてくれる可能性もある。また、完成済みのマンションで販売が最終期にきている場合は、モデルルームに使用した住戸の販売や家具付き住戸の販売をするケースも。家やインテリアをおトクに手に入れるチャンスかも?

イラスト

メリット3 即入居で資金計画にムダがない

仮住まいや更新費用も不要すぐに入居ができる

未完成物件は契約しても建物が完成するまでは入居できず、その間は賃貸の家賃を払わなければならない。毎月7万2000円の家賃で、仮に入居が1年先になるなら、負担は約90万円。マンションの場合は引き渡しまでに長いと2年程度かかる場合もあり、負担はさらに増える(下図参照)。即入居できる完成済み物件は金銭的なムダがなくておトクなのだ。
年度内に買う場合と、2年後に買う場合の住居コストの比較
フラット35Sの利用は早めが正解

経済対策で当初10年間の金利が1%引き下げられるフラット35S。期限は2011年の12月末までだが、それ以降は金利の引き下げ幅が0.3%と小さくなり、2012年4月1日から経済対策で当初10年間の金利が1%引き下げられるフラット35S。期限は2011年の12月末までだが、それ以降は金利の引き下げ幅が0.3%と小さくなり、2012年4月1日から

金利引き下げ期間・引き下げ幅は縮小される

メリット4 今の金利で資金計画できる

住宅ローンは引き渡し時の金利適用

住宅ローンの金利適用時期は物件の引渡時期。つまり入居の時だ。仮に、2月の終わりに購入契約をしても、建物が未完成で引き渡しが2年先の物件だと、待っている間に金利が大きく上がってしまう可能性もある。その点、完成済み物件なら、購入契約から引き渡しまでの期間が短いため、金利のズレは小さいはず。資金計画にも大きな影響は出にくい。
ローン金利適用時期の違い

今なら低金利の恩恵が受けられる

ここ15年近く、低金利が続いているため、この先も同じままのような錯覚を覚えるが、金利は景気が回復すれば上がる可能性が否めない。変動金利はここ数年ほとんど変化はないが、長期固定のフラット35は毎月金利が変化している。今はフラット35も低い水準を維持しているので、低金利の恩恵を受けたいなら、今の金利が適用される完成済み物件がおすすめだ。
フラット35の金利推移(最頻値)

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構成・文/木村寿賀子 撮影/野口岳彦 イラスト/今井ヨージ 監修/大森広司

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