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ノーリツ 住設商品開発室 東影亘彦さん
まさかお風呂まで自動でお掃除してくれるなんて・・・」、そう思った読者も多いのでは。ノーリツの新型システムバス「クレッセ」のオプションで搭載できる「おそうじ浴槽」は、同社を代表する家事ラク機能だ。ノーリツ・住設商品開発室の東影亘彦さんに伺った。
「お湯を使ってお風呂掃除の負担を減らしたい、それが開発のきっかけです。とはいえ、10年以上前の話。実は、自動洗浄機能は97年に『洗っときバス』で商品化し、その後もリニューアルして販売。ただオプションで15万円以上と高額で・・・」
それから数年後、価格を10万円以下に下げることを目標に、おそうじ浴槽の開発が始まる。
「過去のモデルは洗浄用のお湯と洗剤を噴射するノズルが3つありましたが、1つに簡略化。ノズルひとつでまんべんなく浴槽を洗えるよう、何度も改良を重ねて実現しました」
現在オプションで5万5000円、当初の約1⁄3。グッと身近な存在になったのだ。
アクリル系人工大理石のバスタブは、数年前に同社で独自開発したもの。表面がなめらかで硬度も高いので汚れにくく、傷にも強い。キレイな状態が持続
スイッチを押すと浴槽内の洗浄ノズルからお湯と洗浄液を噴射させて、浴槽を洗う仕組み。1つのノズルで浴槽をすみずみまで洗えるように、試行錯誤を重ねてノズルの噴出口の形状は楕円形に
ユーザーの声を反映して、一般用の洗剤で、いちばん入手性の高いものを採用。しかも、使用洗剤量は約25ccと10年前のモデルの半分に
長年使うと床表面に傷がつき、汚れが入り込み黒ずみになる。それを解消するために、浴槽と同じ素材でコーティングした汚れにくい床を開発
当初は「主婦の省手間」を目的に開発された自動洗浄機能。意外にもユーザーからは「高齢になるとお風呂掃除は体への負担が大きい」という声も多く驚きだったとか。
(アンケートはノーリツ調べ)。
TOTO 浴室開発企画グループ 大庭崇嗣さん
システムバス「サザナ」には、お風呂の心地よさを追求した新商品「ほっカラリ床」が搭載されている。開発を担当したTOTO・浴室開発企画グループの大庭崇嗣さんに話を聞いた。
「『お風呂の床は翌朝には乾いてほしい』というお客様のご要望から、2001年にカラリ床を開発しました。アンケート調査では概ねご好評いただけましたが、約2割のお客様から『床が少し固い』『冷たく感じる』などの声があったんです」
さらなる開発が始まり、畳のようなやわらかさで冬でもひんやりしないほっカラリ床を開発。
「どんなに難しいご要望でも、否定せずお客様の声に真正面から向き合ったから、ほっカラリ床は誕生したのだと思います」
三重構造で間に断熱クッションをはさんだほっカラリ床。感性工学を用いて最適な踏み心地を研究し、畳のようなやわらかさを実現。断熱クッションでひんやり感も解消
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