キッチン&バス・サニタリーのマル秘商品開発ストーリー

12年01月25日
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PANASONIC「A・LA・UNO」

「購入時はキレイでもだんだん汚れてくる」、そんなお客様の声が開発のヒントになりました。

パナソニック エコソリューションズ社 住建新事業・商品企画室 酒井武之さん

お手入れしやすくではなく なぜお手入れが必要か?

「全自動おそうじトイレ」、これまでにない画期的な機能を備える「アラウーノ」はいかにして誕生したのか?パナソニック エコソリューションズ社・住建新事業・商品企画室の酒井武之さんに話を伺おう。

「いかにお手入れをしやすくするかではなく、『なぜお手入れが必要なのか』、そこから開発がスタートしました。お客様宅の訪問調査では、『買ったときはキレイなのに、ずっと使っていると汚れてくる』という声があり、それがヒントになりました。汚れの原因はトイレの素材の陶器。非常に水アカがつきやすいんです。そこで陶器以外の素材を検証し始めたのです」

水アカのつきにくい有機ガラス系の新素材をトイレに採用。
「ただ、それだけなら汚れがつきにくいトイレです。当社はミクロの泡を使った技術をもっていたので、これを応用しようと。水と洗剤にミクロの泡を入れることで、洗浄力が大幅にアップしました。素材と洗浄法、この2つがそろって初めて、全自動洗浄が実現したんです」

research
  • ここまで徹底研究!

    リアルな擬似便で汚れ落ちを徹底確認!

    開発で苦労したのが、「本当に汚れが落ちるかどうか」の検証。なんと、粘度の異なる5種類の擬似便を独自開発してしまったのだ!中華料理の後(油が多い)の便など、設定も驚くほどリアルだ。

research end

INAX[LIXIL] REGIO

トイレも一点豪華主義!最も難しい黒に挑戦。

LIXIL 桑原俊勝さん(※当時)

住宅設備のトレンドとユーザーの嗜好性が合致

「トイレは白」、そんな常識を覆したINAX(LIXIL)の「レジオ」。ご覧の通り、真っ黒のトイレである。LIXILの桑原俊勝さん(※当時)に伺おう。

「開発当時の2008年は、自分のこだわりにはお金を惜しまない“一点豪華主義”の風潮があり、ちょうど住宅設備のトレンドもシルバー系からモダンな黒に変わりつつありました。そこで、こだわりをもつユーザーに向け、高級感のある黒いトイレを提案したのです」

だが、開発は困難を極めた。

「実は、黒というのは焼き物でいちばん難しい色なんです。いろんな色を混ぜて黒にするので、均一に仕上げるのが難しい。ツヤ消しはさらに難易度が上がります。正直、完成ギリギリまでツヤありにするか悩みましたが、焼き物メーカーとしてのプライドをかけて技術者が奮闘し、ようやく商品化に成功しました」

構成・文/藤井たかの 撮影/玉井幹郎、村瀬高司、渡部健五

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