世界の子ども部屋

11年08月03日
ブックマークする:

関連記事: 子育てダンドリ間取り環境

  • ソフィーの部屋 カナダ
  • ラタ・メイの部屋、イザベラの部屋 ニュージーランド
  • スザンナの部屋、サッラの部屋 フィンランド

日本とココが違う子どもの遊び場はたっぷりと

子どもが存分に外遊びを楽しめるよう、「遊び小屋」もお庭遊具の定番

フィンランドの子ども部屋は
幼いときから持てる「自分の城」
興味を育む大切なプライベート空間

ミッコ&セーラ夫妻がこの家を買ったのは長女を妊娠中のころ。大きなキッチンや暖炉部屋が気に入ったそうだ。子どもたちも家が大好きで、なかでも子ども部屋は自分だけのお城。遊んだり眠ったりするだけでなく一人になり、安らぎを取り戻す所だ。
「大切なのは、第三者が勝手に入らない点です。親でもドアをノックし声をかけてから中に入ります」と母親のセーラさん。
自分の部屋では、おもちゃを部屋いっぱいに広げて友達と遊んだり、一人で音楽を聴いたりすることもできる。プライベート空間のおかげで、幼いときから部屋をきちんと管理する責任感が身につくのではと両親は考えている。
数年前リフォームをしたとき、子ども部屋の家具や壁紙などは子どもたち自身が選んだ。「ある程度自分で決めさせるのは自立心が芽生えるからいいですよ」と父親のミッコさんは言う。

「短い子ども時代」を
思い切り楽しめるよう
親はさまざまなサポートを試みる

フィンランドには「子どもが子どもでいられる時間は短い」という言葉がある。庭に「遊び小屋」と呼ばれる子ども専用の離れをよく見かけるのも、短い子ども時代をたっぷり楽しみ、たくさんのことに興味を持ってほしいという思いからだ。
ミッコ夫妻も、子どもがやりたいといったチェロやカンテレ(民族楽器)を習わせてあげたり、コンサートや劇に頻繁に連れて行ったりする。
「好奇心をくすぐるような機会は少しでも多く与えたい。でも、その一方で、規則正しい生活や家事手伝いもきちんとできる子になってほしいと思っています」
母親のセーラさんは、小学生のサッラの宿題を必ずチェック。5歳のスザンナには早い段階から自分のことは自分でできるよう教えている。
「成功や失敗を繰り返しながらも最後まで楽しんでやりきれる人になってほしいです」

誰かと競争する必要はない。自分で選んだ道を「幸せ」と思える人になってほしい

Data

フィンランド ポリ 国際学習到達度テスト(PISA)の読解力の分野で2000年から2回連続1位の教育大国。少人数制で“落ちこぼれを出さない”手厚い学校教育方針は世界中から注目を集める。特許の国際出願数も世界第2位と発想力が豊かな国民性を持つ。

Kids Profile

写真

name      
Susanna スザンナ(左)   Salla サッラ(右)
Age 5歳   7歳
Dream      
馬に乗っている警察官
orお医者さん
  お父さんの跡をついで社長
Favorite      
民族楽器カンテレを弾く   チェロ
Parents  
パパは自動車ディーラー社長、ママは看護師(育児休業中)

Floor Plan

Layout 2LDK
Land size 1,000m²
Floor area 165m²
 

間取り

マイホームで世界にひとつの子ども部屋を実現 さっそく物件を探してみよう

  • 新築マンション
  • 新築一戸建て
  • 注文住宅
  • 中古マンション
  • 中古一戸建て
  • 土地
  • ソフィーの部屋 カナダ
  • ラタ・メイの部屋、イザベラの部屋 ニュージーランド
  • スザンナの部屋、サッラの部屋 フィンランド

取材・文/広瀬直子(P1)、クローディアー真理(P2)、セルボ貴子(P3)
撮影/江原一禎(P1)、Chris Hill(P2)、Sanna Jaaskelainen(P3)

関連するコンテンツを読む

↑ページの先頭へ戻る

ページトップへ戻る