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新しい加熱調理機器として、近年、IHクッキングヒーターが急速に普及。そのしくみは、磁力線の働きで鍋自体を発熱させて調理を行うもの。スイッチを入れるとプレート下のコイルから発生する磁力線によって鍋底にうず電流が生じ、発熱に導く。火力の強さ、清掃のしやすさ、さまざまな安全&便利機能が備えられている点がメリット。 |
幅75cm、2口IH+ラジエントヒーターつき、鉄・ステンレス鍋対応タイプ。揚げ物温度調節、自動湯沸かし、自動炊飯機能つき●パナソニック電工
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最近の商品は、さまざまな安全機能が充実している。例えば鍋を外すと約1分後に自動的に通電がオフになったり、鍋底の温度を過度に上昇させない機能、切り忘れ防止などで、子どもからお年寄りまで安心して使える。また、特殊ガラス質のプレートは、フラットな形状で、掃除もラクにできる。
火力は通常の2kWのヒーターでガスの4000kcal/hのバーナーに相当し、最高の火力は3kW。保温から中火、強火まで火加減を調節できる。ボタンはトッププレート上なにあり、指で軽く触れるだけで操作できる。
そのほか、赤外線センサー搭載で安定した高温調理ができたり、湯沸かし・保温、炊飯機能などがついている機種もあり、調理の作業効率がアップする。
【自動湯沸かし】3kWの高火力で湯沸かしをスタートし、吹きこぼれを防ぐために火力を自動調節。沸騰すると自動で保温する●パナソニック電工 |
【平らなプレート】トッププレートは質感の美しいガラス質で、平らなので、汚れても拭くだけと手入れが簡単 |
【タッチ式操作】鍋の中の調理具合を見ながら、左右それぞれの鍋の近くで火加減できる。軽く触れるだけの操作。文字や数字は見やすい大型LED表示 |
通常のIHは、使える鍋は底が平らな鉄やステンレスに限られる。そこで最近では、アルミ、銅など他の素材の鍋も対応可能なオールメタルタイプも登場。従来から愛用していた鍋を使いたいから、と選択する人も多い。
グリル(*メーカーによっては「オーブン」と呼ぶ)は、魚の焼き具合を自動調節したり、庫内のワイド化で大きなピザやたくさんの魚が一度に焼けたり、煙やにおいをカットする機種も出ている。
【オールメタルタイプ】右と左のヒーターは、アルミ・銅鍋でも2.6kWの大火力で使える●日立アプライアンス |
【脱煙機能の備わったオーブン】庫内はサンマなら5尾、 26㎝ピザもラクに焼ける 広さがあり、水なし自動 両面焼きタイプ。煙やに おいを庫内のパラジウム 酸化触媒でカットし、その効果は脱煙率約95%●日 |
普及タイプのIHはトッププレートの幅が60cmで、最高火力は2kW~3kW。価格は20万円台から揃う。高級タイプでは幅が75cmとワイドなものもあり、最高火力は2.5kW~3kW。自動湯沸かしや炊飯、ロースター脱煙などの便利な機能がついて、20万円台後半の価格帯となる。オールメタルタイプは30万円台と高価。わが家に必要な機能、鍋のことなどを考えて選ぼう。 ちなみに、IHとガスコンロでは、調理にかかる光熱費に大きな差はない。電力会社との契約の際には、電気料金メニューの内容もよく確かめておきたい。
文/川成亜紀不動産・住宅サイト SUUMOトップ > 住宅設備の基礎知識 > IHクッキングヒーターの基礎知識
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