- Q.共用施設が充実すると管理費は高くなる?
- A.大規模物件が大半 それほど高くならない
スケールメリットで管理費が抑えられる
共用施設を管理するコストは、基本的に管理費から充当されるので、共用施設が充実した分は管理費に上乗せされる。一般的にこのような物件は総戸数が多いため、共用施設を除く基本的な物件管理に対して1戸当たりの負担額は軽くなる。したがって、共用施設が充実してそのコストが管理費に乗っても、結果的には共用施設のない中小規模物件の管理費とあまり変わらない場合が多い。
自走式駐車場は管理費を「稼ぐ」施設
一方、管理組合にとって「稼いでくれる」共用施設なら、管理費の軽減に貢献してくれる。代表的な施設は自走式駐車場。維持管理コストが低いうえに、契約車の駐車場代金が毎月確実に収入になる。郊外で全戸自走式駐車場付きの物件なら、管理費にも値ごろ感があるのではないだろうか。検討中の物件にどんな共用施設があり、どの程度の管理コストがかかりそうかをモデルルームで尋ねてみよう。
- 今回お話を伺ったのは・・・
- 小菊豊久さん二十数年にわたり住文化、都市問題を専門分野として、新聞、雑誌、学会誌、テレビ、講演を通じて活躍
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